Pure Aero、Pure Drive、Pure Strike。バボラのラケットは大きくこの3つの名前に、TeamやLiteといった派生が枝分かれします。店頭で並べて握っても、色は違うのに何がどう違うのか分かりにくく、結局いちばん有名なPure Driveを何となく選んでしまいがちです。ですが、この3系統は狙っている性能がはっきり分かれていて、TeamやLiteの表記は重量の違いを示しているだけなので、そこを押さえれば候補は素早く絞れます。

回転で攻めるPure Aero、パワーで押すPure Drive、球を潰してコントロールするPure Strike。そして入門層向けのEvoライン。この地図を頭に入れてから、それぞれの標準モデルと軽量派生を見ていきます。

バボラのラケットを見分ける4つの視点

同じバボラでも、系統が変わると打ち味が別物になります。名前と派生表記を次の順で読むと迷いません。

3系統で「狙った性能」を分ける

バボラの主力は、回転を軸にしたPure Aero、パワーと弾きを軸にしたPure Drive、フラット寄りのコントロールを軸にしたPure Strikeの3系統に分かれます。加えて、初中級層に向けたEvoラインが別に用意されています。「回転で山なりに沈めたいのか、厚く当てて飛ばしたいのか、フラットに潰して狙いたいのか」を先に決めると、見るべき系統がひとつに定まります。

TeamとLiteは重量の派生を表す

Pure Aero TeamやPure Drive Liteのように付くTeam・Liteは、標準モデルを軽く仕上げた派生を示します。標準→Team→Liteとおおむね軽くなる並びで、軽いほど振り出しは楽になりますが、速いボールに対しては面が押されやすくなります。系統で打ち味の方向を決め、そのうえで自分が振り切れる重さをTeamやLiteから選ぶ、という二段階で考えると外しにくくなります。

フェイスサイズとフレーム厚の傾向を知る

面が大きいほどスイートスポットは広く、面が小さいほど当てた位置と打球の関係がはっきりする傾向があります。フレームは厚いほど弾いて飛ばす方向、薄いほど自分でボールを運ぶ方向とされます。Pure Driveは厚めで弾く、Pure Strikeは薄めで運ぶ、という系統ごとの傾向を押さえておくと、数字を細かく覚えなくても打ち味の想像が付きます。

試打で弾き感を確かめる

バボラは弾きの強さに個性があるため、スペック表だけでは印象がつかめません。可能なら候補を同じ日に振り、飛びすぎてアウトにならないか、逆に飛ばなくて力むことがないかを確かめます。試打が難しい場合も、今の一本の弾き感と比べてどちらへ寄せたいのかを言葉にしておくと選びやすくなります。

比較表

今回取り上げるバボラの主なモデルを、系統と重量派生の並びで整理しました。価格や在庫は変わるため、購入前に公式ページで最新情報を確認してください。

モデルタイプ系統と重量の目安公式ページ
バボラ Pure Aeroスピン・パワー型スピン系の標準。回転で攻めたい人の基準見る
バボラ Pure Aero Team軽量スピン型Pure Aeroの軽量派生。回転系を軽く振りたい人に見る
バボラ Pure Aero Lite軽量スピン型Pure Aeroをさらに軽くした派生見る
バボラ Pure Driveパワー・総合型パワー系の定番。厚く当てて飛ばす万能型見る
バボラ Pure Drive Team軽量パワー型Pure Driveの軽量派生。飛びを軽く扱いたい人に見る
バボラ Pure Drive Lite軽量・扱いやすさ重視Pure Driveの最軽量派生。腕力に頼らず振りたい人に見る
バボラ Pure Strike 100コントロール・攻撃型100平方インチ。フラットに潰して狙う中上級向け見る
バボラ Pure Strike Team軽量コントロール型Pure Strikeの軽量派生。コントロール系を軽く試したい人に見る
バボラ Evo Aero Lite軽量・扱いやすさ重視入門向けのEvoライン。移行期の一本に見る

系統別のおすすめモデル

回転のPure Aero、パワーのPure Drive、コントロールのPure Strike、入門のEvoの順に、標準モデルと軽量派生をまとめて見ていきます。

バボラ Pure Aero

Pure Aeroは、バボラのスピン系を代表する標準モデルです。空気抵抗を抑えたフレーム形状で振り抜きを速め、回転をかけて相手コートに沈める攻め方を後押しする系統に位置づけられます。回転量を増やしながら攻めたい人にとって、まず基準になる一本です。

同じ回転系でも、Pure DriveやPure Strikeとは狙いが違います。厚く当てて飛ばしたいならPure Drive、フラットに潰して狙いたいならPure Strike、山なりに跳ねる重い球で押したいならPure Aero、と系統で切り分けると迷いません。標準のPure Aeroが重いと感じたら、後述のTeamやLiteで重量を落とす選択肢もあります。

バボラ Pure Aero Team

バボラ Pure Aero Teamの商品画像

Pure Aero Teamは、標準のPure Aeroを軽く仕上げた派生モデルです。回転をかけて攻めるという系統の狙いはそのままに、重量を抑えることで振り出しの負担を減らしています。標準のPure Aeroの打ち味に惹かれつつも、フルスイングを続けると後半に振り遅れる、という人が現実的に振り切れる重さに収まります。

位置づけとしては、標準とさらに軽いLiteの中間です。回転系は使いたいが標準は重い、けれど軽すぎて面が負けるのも避けたい、という人が最初に試す派生になります。標準と振り比べ、後半でも失速しないほうを選ぶと、実戦での差が出にくくなります。

バボラ Pure Aero Lite

バボラ Pure Aero Liteの商品画像

Pure Aero Liteは、Pure Aeroの系統の中でさらに軽さへ振った派生です。回転をかけやすい空力フレームの方向性を残しつつ、重量をより軽くしているので、軽快に振り抜きたい人や、腕への負担を最優先したい人に向きます。スピン系の性格に触れてみたい入門〜中級の段階でも扱える範囲です。

一方で、軽くなるほど相手の速い球には面が押される場面が増えます。回転系のフィーリングを軽さ優先で味わいたいならLite、ある程度の重さで打ち負けを抑えたいならTeamや標準、という順で比べると、自分に合う重量帯が見えてきます。

バボラ Pure Drive

バボラ Pure Driveの商品画像

Pure Driveは、バボラのパワー系を代表する定番モデルです。厚めのフレームでボールを弾き、力を込めなくても深く飛ばせる素直な飛びが持ち味で、ストロークからサーブまで幅広く使える万能型として長く支持されてきました。楽に深さを出しながら、一本でひととおりこなしたい人の基準になります。

系統で見ると、回転で沈めるPure Aeroや、潰して狙うPure Strikeとは飛ばし方が異なります。厚く当てて弾く感覚が好みならPure Driveが軸になり、飛びが強すぎてコントロールしづらいと感じたらPure Strikeへ、もっと回転で抑えたいならPure Aeroへ、と隣の系統を比較対象にできます。

バボラ Pure Drive Team

バボラ Pure Drive Teamの商品画像

Pure Drive Teamは、定番Pure Driveの飛びを軽い重量で扱えるようにした派生です。弾いて飛ばすという系統の性格を保ちつつ、標準より軽く仕上げているので、振り出しが楽になり、ラリーの後半でも振り切りやすくなります。パワー系の飛びは欲しいが標準は重い、という人の現実的な選択肢です。

標準Pure Driveと最軽量のLiteの間に位置し、飛びと扱いの折り合いを取りたい層に向きます。標準で振り遅れるならTeam、Teamでも重ければLite、というように、まず系統をPure Driveに決めてから重量を下げていくと、飛びの持ち味を保ったまま自分に合う重さへ寄せられます。

バボラ Pure Drive Lite

バボラ Pure Drive Liteの商品画像

Pure Drive Liteは、Pure Drive系の中でもっとも軽さへ振った派生モデルです。厚めのフレームによる素直な飛びを残しつつ重量を大きく抑えているため、腕力に自信がない人や、軽快に振れる一本を探している人でも、ラケット側の飛びを借りて深いボールが返せます。

軽さを優先しながらも、飛びはラケットに助けてほしい、という要望に応える立ち位置です。ただし軽い分だけ強打への押し負けは出やすいので、対戦相手の球が速い環境で使うなら、TeamやPure Drive標準と振り比べて、打ち負けと扱いやすさのどちらを取るかを決めると納得して選べます。

バボラ Pure Strike 100

バボラ Pure Strike 100の商品画像

Pure Strike 100は、フラット寄りのコントロールを軸にしたPure Strike系の、100平方インチのモデルです。Pure Driveほど弾きに頼らず、ボールを潰して自分で方向を作る打ち方に合い、フラットドライブでコースを突きたい中上級者に向いています。名前の100が示すとおり、コントロール系の中では扱いやすい面サイズです。

厚く当てて飛ばすPure Driveや、回転で沈めるPure Aeroと迷ったら、狙ったコースへまっすぐ運びたいのか、飛びや回転で処理したいのかで切り分けます。潰して打つ感覚が心地よければPure Strikeが軸になり、より軽く扱いたい場合は次のPure Strike Teamが選択肢になります。

バボラ Pure Strike Team

バボラ Pure Strike Teamの商品画像

Pure Strike Teamは、コントロール系Pure Strikeの打ち味を軽い重量で試せる派生です。潰して運ぶという系統の狙いを保ちつつ、標準より軽く仕上げているので、コントロール系は重くて敬遠していた人でも扱いやすい範囲に収まります。フラット寄りの操作感を、軽さ優先で確かめたいときの入り口になります。

Pure Strike 100が重いと感じる人や、これからコントロール系へ移りたい中級者が、いきなり重い競技モデルに飛ばずに慣らすのに向いています。軽くなるぶん押し負けは出るため、100と振り比べて、扱いの軽さと打ち負けにくさのどちらを優先するかを決めておくと選びやすくなります。

バボラ Evo Aero Lite

バボラ Evo Aero Liteの商品画像

Evo Aero Liteは、競技モデルとは別に用意された入門系のEvoラインに属する軽量モデルです。回転系のAeroの名を持ちながら、これから本格的に道具を選ぶ層に向けて、軽さと扱いやすさを優先した設計になっています。初心者や女性、ジュニアから大人用ラケットへ移る時期の一本として候補に挙がります。

位置づけとしては、Pure Aeroなどの競技モデルへ進む前の橋渡しです。まず軽さで振り切る感覚をつかみ、スイングが固まってきたらPure Aero TeamやPure Aeroへ移っていく前提で選ぶと、最初の壁を越える期間にEvoの扱いやすさを活かせます。

買う前に確認しておきたいこと

系統と重量で候補を絞ったら、乗り換え前提の条件を詰めておくと、届いてからの違和感を減らせます。

どの系統から乗り換えるかで印象が変わる

同じ「合う一本」でも、いま何を使っているかで感じ方は変わります。弾く飛びのPure DriveからコントロールのPure Strikeへ移ると最初は飛ばないと感じ、逆にコントロール系からPure Driveへ移ると飛びすぎると感じることがあります。現在の一本の系統を把握し、狙いをどちらへ寄せたいのかを決めてから選ぶと、乗り換え直後のギャップに戸惑いません。

ガットは飛びと回転の最終調整に使う

バボラのフレームは弾きが個性なので、ガットとテンションの選び方で最終的な飛びと回転が決まります。飛びを抑えたいなら硬めのポリを高めのテンションで、回転を足したいなら柔らかいポリを緩めに、といった調整が効きます。本体の系統を決めたうえで、張り上げまで含めて狙いの打感に寄せると、フレーム選びの効果を引き出せます。

グリップサイズと形状を握って確かめる

グリップは太さだけでなく角の感じ方にも個性があります。細すぎると手首を使いすぎ、太すぎると握り替えが遅れるので、店頭で複数の太さを握り、指一本ぶんの余裕を目安に選びます。わずかに太さを足したいときはオーバーグリップで調整し、汗をかく人はウェットタイプかドライタイプかも合わせて確認します。

公式ページで世代表記と在庫を確認する

バボラは同じ系統名でも世代(ジェネレーション)を重ねて仕様が更新されます。狙ったモデルが決まったら、購入前に公式ページで現行世代かどうかと在庫を確かめ、旧世代の在庫処分か現行かを把握してから注文すると、想定と違う仕様が届く事態を避けられます。

まとめ

バボラのラケットは、回転のPure Aero、パワーのPure Drive、コントロールのPure Strikeという3系統で狙った性能を分け、TeamやLiteの表記で重量の派生を読み解くと、性格がすぐに見えてきます。まず「回転・パワー・コントロールのどれで攻めたいか」を決めて系統を一つに絞り、次に自分が最後まで振り切れる重量をTeamやLiteから選ぶ、という二段階で考えるのが近道です。

入門段階ならEvoラインで軽く振る感覚をつかみ、上達に合わせて競技モデルへ移る道筋も引けます。最後はガットとテンション、グリップまで含めて調整し、可能なら試打で弾き感を確かめてから選ぶと、届いてからの後悔を減らせます。