テニス用語を初心者向けに解説!スクールや試合でよく聞く言葉
スクールで「次はクロスにフォア、スプリット入れてから」とコーチに言われても、言葉の意味が分からず一歩出遅れる。試合で相手が「デュース」とコールしたのに、何のことか分からず固まる。うまい人の会話に、単語が分からなくて入れない——テニスは独特の言葉が多く、意味を知らないと指示に反応できず、練習のテンポにも乗れません。
用語は、スコア・ショット・コート・用具といったカテゴリに分けて覚えると、一気に頭へ入ります。丸暗記しようとせず、その言葉が使われる場面とセットで押さえるのがコツです。ここでは、スクールや試合でよく飛び交う言葉を、場面ごとに分けて、短い意味と一緒に並べます。分からない言葉が出たら、そのカテゴリを見返せば思い出せる形にしました。
用語はカテゴリで覚えると迷わない
テニスの言葉は数が多く見えますが、使われる場面ごとに分けると、覚える負担が減ります。スコアの数え方に関する言葉、ショットの名前、コートの各部、サーブやプレー中のコール、ダブルスの陣形、用具、レッスンでの指示——このように箱に入れて整理すると、聞いた言葉がどの箱のものか見当がつきます。すべてを一度に覚える必要はなく、自分がよく耳にするものから押さえていけば十分です。
スコア・カウントの用語

まずは試合で必ず使う、点数に関する言葉です。意味だけを押さえておけば、コールを聞いて何が起きているか分かります。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| ラブ | 0点のこと。「フィフティーン・ラブ」なら15対0 |
| フィフティーン/サーティ/フォーティ | それぞれ1点/2点/3点を表す(15・30・40) |
| オール | 両者が同じ点数のとき。「サーティ・オール」は30対30 |
| デュース | 40対40。ここから2点連取した側がゲームを取る |
| アドバンテージ | デュース後に1点先取して、あと1点でゲームという有利な状態 |
| ゲーム/セット/マッチ | 点の単位。ポイントを集めてゲーム、ゲームを集めてセット、セットを集めてマッチ(試合) |
| タイブレーク | ゲームが6対6で並んだときに行う、決着用の特別なゲーム |
| ラブゲーム | 相手に1点も与えずに取ったゲーム |
| キープ/ブレーク | 自分のサーブのゲームを取るのがキープ、相手のサーブのゲームを奪うのがブレーク |
読み上げるときはサーブを打つ側の点を先に言う、というのがスコアの基本ルールです。細かい数え方の手順は場数で身につくので、まずは各語の意味だけ押さえます。
ショットの名前
打ち方の名前を知っておくと、コーチの指示や練習メニューがそのまま理解できます。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| フォアハンド | 利き手側で打つストローク |
| バックハンド | 利き手と反対側で打つストローク |
| ストローク | ワンバウンドしたボールを打つ、ラリーの基本ショット |
| ボレー | ボールをバウンドさせずに打つ、主にネット前のショット |
| スマッシュ | 高く上がった球を、頭上から叩きつけるショット |
| サーブ | 各ポイントの最初に打つ、プレーを始めるショット |
| リターン | 相手のサーブを打ち返すショット |
| ロブ | 相手の頭上を越えるように高く上げるショット |
| ドロップショット | ネット際にポトリと落とす、短いショット |
| スライス | ボールを切るように打つ、逆回転の球 |
| トップスピン | 前へ転がる回転(順回転)をかけた球 |
| アプローチショット | ネットに出るきっかけに打つ、攻めのストローク |
| ハーフボレー | ワンバウンドした直後を、地面すれすれで拾うショット |
| パッシングショット | ネットに出た相手の横を抜くショット |
| アングルボレー | 鋭い角度をつけて短く決めるボレー |
回転・球種の用語
ボールの回転に関する言葉は、打ち方の指示でよく出ます。回転が分かると、球の飛び方や跳ね方が読めるようになります。
- フラット:ほとんど回転をかけない、まっすぐ速い球
- トップスピン(スピン):前へ転がる順回転。コート内に沈み、跳ねて高く弾む
- スライス:切るように打つ逆回転。低く滑り、失速しにくい
- フラットサーブ/スライスサーブ/スピンサーブ:サーブにかける回転の種類
- キック:スピンサーブで、バウンド後に高く跳ねる球のこと
回転は目で見えにくいので、最初はバウンドの高さや曲がり方で見分けると分かります。
コート各部の名前
コートの部位の名前は、立つ位置やコースの指示で頻繁に出てきます。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| ベースライン | コートのいちばん奥の線。サーブやラリーはこの後ろから |
| サービスライン | ネットとベースラインの間の線。サーブはこの内側の枠へ入れる |
| サービスボックス | サーブを入れる、ネット寄りの4つの枠 |
| センターマーク | ベースライン中央の短い印。サーブの左右の基準になる |
| サイドライン | コートの横の線。シングルスは内側、ダブルスは外側まで使う |
| アレー | シングルスラインとダブルスラインの間の細長い部分 |
| デュースサイド/アドサイド | コートの右半分/左半分。サーブやリターンの立ち位置を指す |
| ネット/センターストラップ | 中央を仕切る網と、その中央を低く抑えるベルト |
サーブ・プレー中のコール
ラリーやサーブの最中に飛び交う、判定や状況の言葉です。
- フォルト:サーブが枠に入らない失敗。2回続けるとダブルフォルトで失点
- ダブルフォルト:サーブを2本とも失敗し、そのポイントを失うこと
- レット:サーブがネットに触れて枠に入り、打ち直しになること
- エース:相手が触れずに決まったサーブ
- イン/アウト:ボールがコート内/外に落ちること。ラインに触れていればイン
- フットフォルト:サーブの瞬間に足がラインを踏む反則
- ラリー:ボールを打ち合いが続いている状態
ダブルス・陣形の用語
2対2のダブルスでは、立ち位置や動きを表す言葉が加わります。
- 前衛:ネット前に立つ人。ボレーやスマッシュで決める役
- 後衛:ベースライン付近に立つ人。ラリーを組み立てる役
- 雁行陣:一人が前衛、一人が後衛に分かれて立つ基本の陣形
- 平行陣:2人とも前に出て、横並びでネットを取る陣形
- ポーチ:後衛のラリーの間に、前衛が横から飛び出して決めるボレー
- スイッチ:ロブなどで前衛と後衛が左右・前後を入れ替わること
- サイン:ポーチに出るかどうかなどを、手で味方に伝える合図
用具の用語
道具の話でよく出る言葉です。買い替えやガット張り替えの相談でも使います。
- ガット(ストリング):ラケット面に張る糸。切れたり緩んだりしたら張り替える
- テンション:ガットを張る強さ。硬い・柔らかいで打感が変わる
- フェイス:ラケットの打球面。広いほど当たる範囲が広い
- スイートスポット:面の中で、よく飛んでぶれにくい中心付近
- グリップ:ラケットの握りの部分。太さは号数で分かれる
- オーバーグリップ:純正グリップの上に巻く消耗品のテープ
- フレーム:ラケットの枠の部分
スクール・レッスンでよく聞く言葉
コーチの指示に含まれる、動作を表す言葉です。意味が分かると、その場で修正できます。
- 球出し:コーチや相手が、練習用に決まった場所へ球を送ること
- スプリットステップ:相手が打つ瞬間に小さく沈み、動き出しに備える足の動き
- テイクバック:打つ前にラケットを引く動作
- フォロースルー:打った後にラケットを振り抜く動作
- オープンスタンス/クローズドスタンス:体を正面寄りに開いた立ち方/横向きに閉じた立ち方
- ローテーション:練習で、打つ人・球出し・待機の順番を回すこと
レベル・クラスに関する言葉
スクールに通うと、クラスや制度に関する言葉に出会います。申し込みや進級のときに使います。
- 入門・初級・中級・上級:技術に応じたクラスの段階
- 体験レッスン:入会前に1回試せるレッスン
- 振替:休んだ回を、別の日に移して受けられる制度
- グループレッスン/プライベートレッスン:複数人で受ける/コーチと一対一で受ける形
- 球出し中心/ラリー中心:練習の進め方の違い
クラスの呼び方は各スクールで少し違うので、体験のときに、自分に合う段階を確認しておくと安心です。
試合・大会でよく聞く言葉
試合や大会に出るときに耳にする言葉です。参加前に知っておくと戸惑いません。
- シングルス/ダブルス/ミックス:1対1/2対2/男女ペアの試合形式
- ドロー:トーナメントの組み合わせ表
- シード:強い選手が序盤で当たらないよう、あらかじめ配置される位置
- セルフジャッジ:審判を置かず、選手自身がイン・アウトを判定する方式
- チェンジコート(チェンジエンズ):決まったゲーム数ごとにコートを入れ替えること
- コール:スコアやイン・アウトを声に出して伝えること
- コイントス:試合前に、サーブ側やコートを決める方法
試合中の掛け声とマナーの言葉
試合や練習中に飛び交う、掛け声やマナーに関する言葉です。知っておくと戸惑いません。
- ナイスショット/ドンマイ:良いプレーをたたえる/ミスを気にするなと励ます掛け声
- カモン:自分を鼓舞するときの掛け声
- お願いします/ありがとうございました:プレー前後の挨拶
- レディー?:サーブ前に、相手が構えているかを確認する言葉
- グッド/アウト:セルフジャッジで、イン・アウトを伝えるコール
テニスは相手への配慮を大切にするスポーツです。判定を正直に行い、挨拶を交わすことも、上達と同じくらい大事なマナーになります。
まちがえやすい紛らわしい用語
似ていて取り違えやすい言葉を、対で押さえておきます。ここが分かると、コールや指示の勘違いが減ります。
- フォルトとレット:フォルトはサーブの失敗(枠外やネット)。レットはネットに触れて枠に入った打ち直しで、失敗ではない
- デュースサイドとアドサイド:コートの右半分がデュースサイド、左半分がアドサイド。サーブやリターンの立ち位置を指す
- キープとブレーク:自分のサーブのゲームを取るのがキープ、相手のサーブのゲームを奪うのがブレーク
- ボレーとスマッシュ:どちらもノーバウンドで打つが、ボレーは低〜中の高さ、スマッシュは頭上の高い球を叩く
- ストロークとボレー:ストロークはワンバウンドで打ち、ボレーはバウンド前に打つ
意味が近い言葉ほど、使われる場面とセットで覚えると混同しません。
用語を早く覚えるコツ
言葉は、机の上で暗記するより、使われる場面で覚えるほうが早く定着します。レッスン中に知らない言葉が出たら、その場でコーチに「それはどういう意味ですか」と聞くのが一番の近道です。初心者が用語を尋ねるのは当たり前のことで、恥ずかしがる必要はありません。よく聞く言葉から順に、カテゴリごとに少しずつ増やしていけば、数週間でコートの会話にはついていけるようになります。すべてを覚えてから始める必要はなく、打ちながら耳で慣れていくのが実際の流れです。
コート上で用語が飛び交う場面の例
言葉は、実際の場面に置くと一気に頭へ入ります。たとえばダブルスの練習で、コーチが「次のポイント、後衛はクロスに深く、前衛はポーチのサインを出して」と言ったとします。ここには、後衛(ベースラインの人)、クロス(対角のコース)、前衛(ネット前の人)、ポーチ(横取りのボレー)、サイン(手の合図)と、5つの用語が入っています。意味を知っていれば、指示どおりに動けます。
試合中なら、サーバーが「サーティ・フィフティーン」とコールし、相手のリターンをボレーで決めて「フォーティ・フィフティーン」に進む、といった場面で用語が使われます。こうして場面ごとに結びつけて覚えると、単語帳で丸暗記するより、ずっと早く身につきます。分からない言葉が出たら、後で調べるよりその場で聞くのが、いちばん記憶に残ります。
まとめ
テニスの用語は、スコア・ショット・コート・コール・ダブルス・用具・レッスン・試合というカテゴリに分けると、迷わず覚えられます。スコアはラブ(0)から始まりデュースやタイブレークまで、ショットはフォアやボレーやロブ、コートはベースラインやサービスボックス、といった具合に、場面ごとの箱に入れて押さえます。全部を一度に暗記する必要はありません。よく耳にする言葉から覚え、分からないものはその場で聞く。これを続ければ、コーチの指示にも試合のコールにも、自然と反応できるようになります。