テニスラケットの中で軸となるガットには、ポリエステル・ナイロン・ナチュラル・ハイブリッドの4種類があります。今回はその中からハイブリッドについて学び、その後おすすめ商品10選を紹介したいと思います。
ハイブリッドは二種類のガットをブレンドするため、非常に選ぶのが難しいです。また、あまり初心者向きのガットではないので、どちらかと言えば上級者やプロの方に読んでいただきたいと思っています。
ハイブリッドガットって何?

出典:https://startennis-labo.com
そもそも今回のテーマの「ハイブリッドガット」とは、いったいどのようなものなのでしょうか?
ハイブリッドガットとは、一言で言えば縦糸と横糸に種類の異なるガットを用いて張る方法のことを言います。
例えばもしあなたがポリエステルガットを単体で張ったとしましょう。使ってみると心地は良いものの、打感があまりソフトではないから変えたいと思ってしまうこともありますね。
次にポリエステルガットに代わり、ナイロンガットを張ったとすると、今度は打感は良くなったものの、耐久性が良くないことに気付きます。そんな時に役に立つのがハイブリッドガットなのです。
上のようなケースの場合、ナイロンとポリエステルを縦・横で使ってみると、お互いの良い点が作用し合うので、欠点を打ち消すことができる効果がもたらされます。実際にハイブリッドガットは違う種類をたまたま組み合わせたことで性能の良いラケットが生まれ、そこから一気に流行しました。
ただし、後ほど説明しますが、ハイブリッドガットも決していい点ばかりではありません。数あるガットの中でもメリットとデメリットを考慮しながら選ぶ必要があります。
ハイブリッドガットっていつから流行したの?

元々テニスガットはポリエステル・ナイロン・ナチュラルガットの3つの種類のどれかを使うことが主流でした。従ってハイブリッドガットは昔から人気のある張り方ではなかったのです。
ハイブリッドガット自体は1970年代辺りにはもう登場していたようですが、当時は安価なナイロンガットか性能の優れたナチュラルガットを使うプレーヤーがほとんどでした。
その状況が一変したのが1990年代。テニス好きなら知らない人はいないあの名プレーヤー、アンドレ・アガシ氏が導入したことから、一気にハイブリッドガットの人気が高まりました。ちなみにアガシ氏はナチュラルストリングとポリエステルをブレンドしたガットを使用していたようです。
現在でもその流れを受け、ほとんどのプロ選手がハイブリッドガットを使っています。
ハイブリッドガットの特徴
基本の張り方は縦:ポリエステル 横:ナチュラルまたはナイロン

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先ほども説明したように、ハイブリッドは基本的に2種類の異なるガットを組み合わせる張り方です。ある意味組み合わせはどんな形でも良いのですが、一般的には縦がポリエステル、横がナチュラルまたはナイロンの形が多めです。
ポリエステルは材質が硬く復元力が強いので、当たった瞬間にガットがたわんで回転がかかります。ただし、ポリエステルはその硬さゆえに打感はそこまでやわらかくはありません。
そこで打感が柔らかめのナチュラルもしくはナイロンを使うことによって、程よい打感が得られるようになります。まさにいいとこどりをしたバランスのあるガットが生まれるわけです。
ただし、もちろん一概に「この組み合わせが良い!」と断定することはできません。
使用しているのはプロ選手が多い

最初にすでにお話ししましたが、通常ハイブリッドガットはプロの選手が使うことが多いです。中級者や上級者になると使う人も増えてきますが、比率で言えばやはりプロの選手が多めです。
それではハイブリッドガットが初心者に向かない理由は何かというと、やはり価格の点にあります。二重にガットを張ることからそれだけお金はかかりますし、例えば途中で切れた場合はまた買い直さなければなりません。
また、プロと初心者が見ている世界は随分と異なります。例えばプロの選手がポリエステルガットを単体で張ると、衝撃が大きすぎてケガをする可能性が高まります。ツアーで様々な大会を転々としているので、簡単にけがをするわけにはいきません。
そのため、プロの選手はなるべく性能面での負担を小さくできるように、ハイブリッドを積極的に使っています。言い換えれば単張りのデメリットを消したいというのがプロの考え方なのです。
打球感や球の飛びは縦糸が影響する

出典:http://watanabecoach.seesaa.net
ハイブリッドは確かに性能はいいのですが、縦と横の糸が同じ割合で作用しているわけではありません。打球感や球の飛びに影響するのは通常縦の糸で、横の糸は補助的な役割を果たします。
実際、テニスのガットは英語で縦の糸は「メイン」、横の糸は「クロス」と呼ばれているほどです。割合で言えば縦糸は7の働きがあるのに対し、横糸は3くらいの役割です。そのため、ハイブリッドガットを使っていて最初に切れてしまうのは大体が縦の糸です。
しかし、縦ガットがほとんどのラケットの動きを占めていると言っても、横が要らないわけではありません。横ガットの役割は縦ガットを制御することにあり、コントロールを司っている上に、縦ガットの振動を吸収する役割も担っています。
張り方の例とその特徴
縦:ポリエステル 横:ナチュラルの場合
先ほども紹介しましたが、ハイブリッドガットと言えば多くがこの張り方です。むしろこの張り方は現代のテニスにはなくてはならない張り方と言っても過言ではありません。
縦がポリエステルなので耐久性は問題ありません。さらに横がナチュラルなので打球感に優れ、飛び過ぎを抑えるので思いきり打ちやすくなります。
昔はほとんどのプロがナチュラルで張る風潮がありましたが、徐々にラケットの性能が上がり、ボール潰してハードヒットしていくテニススタイルへと変わっていくと同時に、ナチュラルだけではボールをコントロールできなくなっていったのです。
そこで、コントロール性やスピン性能を目的にポリが使用されましたが、ポリだけだと体の負担が大きいので、横糸にマイルドな打感が特長のナチュラルを組み合わせて、打球感をマイルドにしたと言われています。
縦:ナチュラル 横:ポリエステルの場合
張り方は縦:ポリエステル、横:ナチュラルだけではありません。あまり一般的とは言えませんが、張り方を逆にしたパターンもあります。
縦:ナチュラル、横:ポリエステルの方法を世に出したのはテニス界のレジェンド、ロジャー・フェデラー選手です。
ほとんどの選手が縦:ポリエステル、横:ナチュラルの形で張る中、フェデラー選手が画期的な張り方をしました。ここから縦:ナチュラル、横:ポリエステルの張り方は「フェデラー張り」と呼ばれるほどに浸透しました。
現在ではフェデラー選手だけではなく、ジョコビッチ選手やツォンガ選手などのプレーヤーがフェデラー張りを採用しています。
縦がナチュラルなので打球感がマイルドになるだけでなく、スピンがかかりやすくなります。横はポリエステルなので反発力に優れ、スピーディなボールが打てるようになります。また、パワー系プレーヤーはナチュラルだけだとガットが切れやすいですが、ポリエステルを横に張ることでナチュラルガットが切れにくくなるのです。
ハイブリッドガットはデメリットが多い?
ハイブリッドガットのメリット
お互いのガットの特性を活かせる

これは先ほどもすでに説明しましたが、ハイブリッドガットは二つの異なるガットを組み合わせることにより、お互いのガットの特性を活かすことが可能です。単張りでは実現できないことを複数のガットで穴埋めしているような感覚です。
例えばポリエステルだけを単体で張ったとすると、ガットが切れにくくはなりますが、打感が硬いため、場合によってはコントロールが狂うことがあります。そこにナチュラルもしくはナイロン系のガットを組み合わせることで柔らかな打感も同時に実現でき、スピン性能やコントロール性能を引き上げるのです。
ハイブリッドガットは料理のマリアージュにもよく似ていると言えます。つまりある食事とある赤ワインを合わせるとより美味しくなるといった感覚です。
色々な組み合わせができる

ラケットの組み合わせで最もオーソドックスなのは縦:ポリエステル 横:ナチュラルとお伝えしましたが、組み合わせは率直に言うと自由です。その証拠にすでに先ほど紹介したフェデラー張りも登場していますし、それ以外の張り方であっても何ら問題はありません。
それでもやはりやたらめったら組み合わせることはやめた方が良いでしょう。例えばナチュラルとナイロンを組み合わせると打感が柔らかすぎる上に耐久性も弱すぎるといったパターンも出てくるかもしれません。
組み合わせるガットの特徴はしっかりと把握しておきましょう。
ハイブリッドガットのデメリット
耐久性が低い

出典:http://silvershuuri.blog.jp
ハイブリッドガットのデメリット1つ目は「耐久性が低いこと」です。これはやはり異なる種類のガットを使用していることが大きな理由として挙げられます。
ハイブリッドガットは大抵のケースでメインとクロスにそれぞれ硬いガット・柔らかいガットを使うことが一般的です。そのため、使っているうちに硬いガットが柔らかいガットに食い込んでいくため、ガットの溝が深くなり、最終的には切れてしまうのです。
また、週に1度や2度くらいしかテニスをしない方でも上記のような現象は起こります。耐久性が全体的に低いのは心配になりますよね。
性能の差が大きくなる

上記の耐久性が低い点と異なるかもしれませんが、実はハイブリッドガットは性能の差が大きくなりやすいので使いこなしにくいのです。
例えばハイブリッドの張り方でスピン性能やコントロール力が上がったとしてもそこまで長期間にわたって続くことはありません。張りたての時にはガットの滑りが良いのですが、しばらく使っていくとガットが食い込みやすくなるので、スムーズには動かなくなります。
従って次第に性能自体が落ちて行ってしまい、プレー時のパフォーマンスの低下にもつながりかねません。
ラケットが変形していく

それぞれのガットの素材やガットのテンション維持率、さらには伸び率まで異なるので、ラケットが変形しやすくなります。この点もハイブリッドガットを使う上では非常に大きなデメリットです。
たとえ初めのうちは希望通りにガットが晴れたとしても、素材の違いが縦横のバランスを崩してしまうので、ボールの飛びが悪くなる、耐久性が低くなるといった問題が出てきます。
また、それぞれのガットが作用することラケットには大きな負担がかかるので、ハイブリッドを使うにはある程度の覚悟がいるかもしれません。
価格が高い

ハイブリッドガットは一言で言うと非常に値段が高いです。そのため、なるべく安くテニス用品を揃えたいと考える場合はおすすめできません。
中にはハイブリッド専用のガットとして売られている商品もありますが、もしそうでなければ縦横で違う種類のガットを揃えなければなりません。試した時に「片方は良いけど、片方が良くない」となった場合、再度買い直す必要が出てきます。
選ぶ素材次第ではありますが、ハイブリッドガットは決して安いわけではありません。
自分に合う張り方を見つけづらい

そもそもテニスガット1つだけでも自分に合ったものを見つけるのは非常に大変です。ハイブリッドガットを使うとなると、二つの異なるガットを購入しなければならないので、非常に時間がかかります。
また、仮に「これが良さそうだ」と思ったとしても、実際にボールを打ってみないことにはフィットしているかどうかはよくわかりません。組み合わせも膨大な数があり、テンションも考える必要があるので、もはや訳が分からなくなるでしょう。
ハイブリッドガットを使うのであれば、ある程度の日数を要することに躊躇がない方でなければなりません。
ハイブリッドガットを使っている選手とその張り方
錦織圭選手

まずは日本テニス界のヒーロー、錦織圭選手のハイブリッドガットを調べてみました。
錦織選手は元々は縦:ポリエステル 横:ナチュラルのオーソドックスな形のハイブリッドでしたが、途中から縦:ナチュラル 横:ポリエステルのガットも試しているようです。また、手首のケガから復帰を果たした2018年シーズンも縦:ナチュラル 横:ナチュラルで張っていたようです。
ご存知のとおり、錦織選手は多彩なショットを繰り出すストローカーなので、やはり「打感」と「耐久力」を意識しているのだと考えられます。改めて考えると錦織選手も「フェデラー張り」でハイブリッドガットを使っていると言えます。
ロジャ―・フェデラー選手

先述の「フェデラー張り」の産みの親でもあるロジャー・フェデラー選手。フェデラー張りを使用しているのはフェデラー選手だけではありません。錦織選手やツォンガ選手、そしてフェデラー選手のライバルとも評されるノバク・ジョコビッチ選手も縦:ポリエステル 横:ナチュラルの形です。
ロジャーフェデラー選手の張り方であればショット能力やストロークで攻めるというよりは、ボールの深さを出し、タッチ系のショットを容易にしてくれます。そのため、スライスの使用やネットを取ったりする目的でもフェデラー張りは有効です。
まさにストロークとタッチの能力を引き上げてくれるガットと言えるので、フェデラー選手のオールラウンドなプレースタイルにはフィットしやすいのでしょう。
大坂なおみ選手

パワーのあるストロークが持ち味の大坂なおみ選手は、縦糸にはポリエステルを使用していますが、横糸にはナイロンのマルチフィラメントを使用しています。
大坂選手は事前にポリエステルとナチュラルの組み合わせも試したようですが、しっくりときたのが縦:ポリエステル 横:ナイロンマルチだったようです。大坂選手自身も「一番コントロールしやすく、ボールがコートに収まるのがこの組み合わせで、とても気に入っている」と述べていたそうです。
余談ではありますが、大坂選手は2016年シーズンからヨネックスのポリエステルガットとナイロンマルチを変わらず使用しているようです。2018年に全米オープンを優勝した時に、大阪選手モデルのガットが販売されました。
ハイブリッドガットを使用していない選手もいる
ラファエル・ナダル選手

ハイブリッドガットはプロ選手の使用率が高いのが事実ですが、現在も使用していない選手もいます。
一人目は四大大会優勝19回(2020年6月現在)を誇るラファエル・ナダル選手。クレーコートキングとしても名高い名プレーヤーです。ナダル選手のガットを調べてみたところ、ハイブリッドガットではなく、縦横ともにポリエステルガットを張っています。ちなみにメーカーはバボラです。
ナダル選手はATPの中でも屈指のストローカーなので、耐久性を重視しているのかもしれません。実際に使用しているガットは非常に太く、ポンド数も大き目なので、ナダル選手自慢の筋肉量で程よいストロークが生まれているのでしょう。
スタン・ワウリンカ選手

続いてはスタン・ワウリンカ選手。ワウリンカ選手はロジャー・フェデラー選手と同じスイスの出身で、その功績はBIG4に迫るほどです。全豪・全米・全仏でタイトルを獲得し、生涯グランドスラムまであと一つというところまで近づいています。
もちろん偶然だとは思いますが、ワウリンカ選手もナダル選手同様に縦横でポリエステルガットを使用しています。また、メーカーもバボラで、ヨネックス契約後も変わらずバボラのポリエステルガットを使い続けているそうです。
グランドスラムでは抜群の強さを持つワウリンカ選手。今後も活躍が期待されます。
ハイブリッドガットおすすめ10選
バボラ RPMブラスト125+VS130 BA281034

こちらはナダル選手が契約していることで知られるバボラから発売中のハイブリッドガットです。材質はオーソドックスなポリエステルとナチュラルで、精悍なブラックコンビネーションが特長のガットです。
どちらかというとハードヒッター向けのガットではありますが、スピン性能もアップさせてくれるので、ボールをコートに収めるにも有効です。コントロール性能とパワーをうまく両立しています。
価格 | 3,283円 |
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素材 | ポリエステル・天然繊維 |
カラー | ブラックナチュラル |
ゲージ | 1.25㎜ |
ウィルソン チャンピォンズ チョイスデュオ 単張りガット

こちらのテニスガットはテニス界のレジェンド、ロジャー・フェデラー選手が認めたガットとして知られています。ウィルソンのナチュラルガットとルキシロンのポリエステルガット「アルパワーラフ」が半分ずつ入っています。
もちろん縦糸:ポリエステル 横:ナチュラルでも逆でも問題なく使えます。アルパワーラフの耐久性の低さをナチュラルガットがうまくカバーしてくれているので、バランスがしっかりと取れています。ただし、値段が少々高いのが難点です。
価格 | 5,140円 |
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素材 | モノ・フィラメント × ナチュラル |
カラー | シルバー / ナチュラル |
ゲージ | ALU POWER ROUGH(ポリ・エーテル・エーテル+アルミ・ファイバー) 1.25mm / NATURAL GUT (オーガニック・グラス・フェド・カウ)1.30mm |
ケイズチョイス プレミア3

こちらも2つ目同様にウィルソンから販売されているハイブリッドガットです。錦織圭選手が自ら選んだセッティングとして知られ、ポリエステルの4G SOFTとナチュラルストリングスの組み合わせになっています。
反発性やコントロール性、そしてインパクト時の感覚の柔らかさなど、すべての面でバランスが取れたガットです。ポリ系ガットだけの場合は滑る感覚がありますが、その点をナチュラルストリングで補い、ボールを掴む性能をアップさせています。
価格 | 4,500円 |
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素材 | モノ・フィラメント × ナチュラル |
カラー | ゴールド・ナチュラル |
ゲージ | 4G SOFT 1.25mm / NATURAL GUT 1.30mm |
TOALSON(トアルソン)ハイブリッドスプーン 02 ポリ・マルチブラック×ナチュラル

こちらはTOALSON(トアルソン)が開発したハイブリッドガットで、メインは1.25㎜、クロスは1.30㎜に設定されています。ポリエステルとナイロンのマルチフィラメントを組み合わせたガットで、スピン性とコントロール性能に優れています。
通常ボールがヒットした瞬間にストリングの全体がたわむ時より部分的にたわむ時の方がボールのホールド力はアップすることが分かっています。こちらのガットはその点に着目して開発され、しっかりとボールをとらえる感覚を追求しています。
価格 | 2,694円 |
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素材 | メイン:ポリエステル/クロス:マルチフィラメント |
カラー | メイン:ブラック×クロス:ナチュラル |
ゲージ | メイン:1.25mm/クロス:1.30mm |
Federerのハイブリッドストリングセット

こちらはウィルソンのナチュラルガットとルキシロンのアルパワーラフが含まれたハイブリッドガットです。フェデラー選手が実際に使っているガットとして人気がありますが、性能重視で作られているため、値段が非常に高いです。
初心者向きではなく、上級者やプロの方なら使いやすいかもしれません。輸入品なので、品質に関しては使ってみるまで分からないでしょう。
価格 | 7,480円 |
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素材 | ナチュラル アルミ繊維 |
カラー | 不明 |
ゲージ | アルパワーラフ:1.25mm ナチュラル 1.30mm |
GOSEN 剛戦 X5S SS505

こちらはプレーの劇的な変化を支えることをコンセプトに作られたゴーセンのハイブリッドガットです。縦糸には耐久性のあるポリ系ガット、横糸にはマルチフィラメントのテックガットを採用しています。
ボールをとらえた時のホールド感が抜群にあり、反発力や耐久性の高さも両立しています。スピン性能は若干物足りないと感じるかもしれませんが、非常にバランスの取れたガットです。
価格 | 2,300円 |
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素材 | タテ糸:特殊ポリエステル、アーメットブレンドウレタンコーティング、 ヨコ糸:高弾性特殊ナイロンマルチフィラメント、特殊コンポジット糸、ハイブリッド高性能樹脂 |
ゲージ | タテ糸1.25㎜(16LGA.)ヨコ糸1.32㎜(16GA.) |
カラー | ナチュラル/ナチュラル (SS505-NA) ブラック/ナチュラル (SS505-BK) レッド/ナチュラル (SS505-RE) |
バボラ ハイブリッドコンボパック ハーフセット RPMBLAST17

こちらはバボラから販売されているハイブリッドガットで、ポリガットのRPM BLASTとナチュラルガットを組み合わせています。スピン性能が非常によく、RPM BLASTの影響で、しっかりとした耐久性を備えています。
バボラのテニスガットの中では最も先進的なガットとして知られており、性能は抜群です。ただし、通常2万円から6万円程度の幅で売られることが多く、初期費用を抑えたい方にはおすすめできません。
価格 | 18,097 – 62,962 |
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素材 | ポリエステルとナチュラル |
ゲージ | RPM BLAST 1.25mm VS 1.30㎜ |
カラー | 不明 |
ウィルソン Savage Duo テニス用ストロング

ウィルソン商品3つ目は「Savage Duo」です。こちらはルキシロンの「Savage ブラック」とWILSONの「NXTコントロール」という製品がミックスされています。ライトゲージで攻撃的な選手を支える最大限のスピンとコントロール力を実現しています。
通常ハイブリッドストリングは耐久性が弱いと言われることが多いですが、Savage Duoに関しては耐久性が非常に優れています。そのため、長く使っていても切れにくく、いいプレーを継続するにも最適です。
価格 | 9,476円 |
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素材 | ポリエステル・ポリウレタン |
カラー | ホワイト・ブラック |
ゲージ | NXT CONTROL 1.32mm LUXILON SAVAGE 1.27mm |
Ashaway Crossfire ケプラーハイブリッド

こちらはASHAWAYと呼ばれるアメリカのメーカーが発売している「ケプラーハイブリッド」です。実はこのガットは生涯グランドスラムを果たしたアンドレ・アガシ氏が使っていたもので、全盛期に愛用していたようです。
このハイブリッドガットにはケブラーとナイロンがブレンドされており、何とも言えない独特の打球感が賛否両論を呼んでいます。ある意味フィットするかしないかは個人差が非常に大きいです。
価格 | 2,300円 |
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素材 | ケブラー・ナイロン |
カラー | ナチュラル |
ゲージ | ケブラー:1.10mm ナイロン:1.30mm |
Babolat Xcel ハイブリッド(ポリ/マルチフィラメントコンボ)

最後に紹介するのはバボラのハイブリッドガット、「Babolat Xcel ハイブリッド」です。こちらはポリエステルのPro HurricaneとマルチフィラメントのXcelが入った商品で、耐久性とスピン強化機能が備わっています。
Xcelはソフトマルチフィラメントのため、耐久性はそこまで優れていません。そこにPro Hurricaneが加わることで、パワーのあるボールを打つことにもつながります。打感も程よく、非常に使いやすいです。
価格 | 10,059 – 37,475円 |
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素材 | ポリエステル・ナイロン(マルチフィラメント) |
カラー | 不明 |
ゲージ | XCEL 1.25mm Pro Hurricane Tour 1.30mm |
まとめ
いかがでしたか?
率直に言うと、二種類の素材が一つにまとまったハイブリッドガットはそこまで多いわけではありません。また、値段が非常に高いため、慎重に選ぶ必要があり、選び方を失敗してしまうと、費用が無駄になる可能性もあります。
インターネットには口コミや評価が掲載されていますが、やはりそれだけで判断してしまうのは危険です。近くにテニスショップがある場合は直接足を運び、わからないことは積極的に聞いてみましょう。
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