ガット・ストリング

ナイロンのテニスガットの特徴と選び方は?おすすめ商品10選も紹介!

テニスガットの素材は主にポリエステル・ナイロン・ナチュラル・ハイブリッドの4種類に大別されます。今回はその中から「ナイロンガット」について深く掘り下げていき、おすすめ商品10選も後半で紹介します。

ナイロンガットは初心者の方でも使いやすく、性能の充実度・価格の安さを両立しています。これからテニスを始めてみたいと考えている方はぜひナイロンガットの購入を検討してみてください。

ナイロンガットとは

出典:https://www.ardor-ts.co.jp

ナイロンガットとは、その名の通り「ナイロン」から作られたガットのことで、元々はナチュラルガットの代用品として開発されました。正式名称は「ポリアミド系・シンセティック・ストリング」と呼びますが、日本では「ナイロンガット」という呼び方が定着しています。

そもそもナイロンとは、インビスタ社と呼ばれる会社の商品名だったのですが、世界で初めて利用された合成繊維として知られています。正式には「ポリアミド樹脂」といい、現在はポリアミド樹脂全般のナイロンと呼んでいるわけです。ちなみにナイロンにはナイロン6やナイロン66など様々な種類があります。

そんなナイロンから作られたナイロンガットはテニスプレーヤーの中で最も普及している素材であり、一般プレーヤーでも多くの人が使っています。性能はやはりナチュラルガットと比べると劣ってしまいますが、最近では耐久性や反発性、スピン性能をはじめ、様々な機能を持ったナイロンガットが開発されています。

ナイロンガットには2種類ある

ナイロンガットは2つの種類に細分化されます。以下一つずつ詳しく見ていきましょう。

  • マルチフィラメント
  • モノフィラメント

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マルチフィラメント

一つ目はマルチフィラメント。マルチフィラメントとは「フィラメント」と呼ばれる化学繊維を多数結合させて糸にした素材のことで、通常は一度に30~50本を合わせます。もちろんそれ以上に細いものを作る場合は、60本以上を合わせることもあります。

後ほど紹介するモノフィラメントには芯がありますが、マルチフィラメントには芯がありません。繊維が一本一本収縮するのがマルチフィラメントの特徴で、ボールをしっかりと吸収する力があるので、衝撃吸収力も高くなります。

そのため、マルチフィラメントで作られたガットの打感は柔らかく、ショットをコントロールしやすいです。肘への負担も小さいので、初心者の方にも使いやすいかもしれません。

一方、作りが細かいために耐久性は少々弱めなので、スイングスピードが速い人やパワーがある人が使うと切れやすいです。

マルチフィラメント特徴まとめ

  • 作り方が細かい
  • ボールをしっかりと吸収してくれる
  • 打感が柔らかめ
  • 耐久性に少々難点がある

モノフィラメント

モノフィラメントは先ほど紹介したマルチフィラメントとは逆に、単繊維構造になっています。そこまで名が知られているわけではありませんが、テニスラケットだけではなく、釣り糸や歯ブラシの繊維部分にもマルチフィラメントが使われています。

かなり太い構造なので、ガットのたわみがマルチフィラメントよりも抑えられており、ある程度ボールをつぶしながら重い球を打つことができます。そのため、比較的爽快な打球音が出るのが特長の一つで、打っている時は心地よさが得られやすいです。

また、反発性と耐久性に優れ、シャープな打感があり、安価で性能的にも癖がないので、そこまで性能にこだわりがない方にはおすすめです。ただし、反発力の高さからボールコントロールは難しく、アウトのミスが増えるおそれはあります。

モノフィラメント特徴まとめ

  • 単繊維構造
  • たわみ方が弱い
  • 反発性と耐久性に優れている
  • ボールのコントロールは難しい

ナイロンガットを使うメリットとデメリット

メリット

値段が安い

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テニスガットには様々な種類がありますが、例えば牛の腸を使ったナチュラルガットやプロが使うハイブリッドガットなどは非常に高価です。

そんな中、ナイロンガットは比較的性能に癖がなく、大抵の商品が1,000~3,000円の間で販売されています。先ほど「一般のプレーヤーが多く使っている」と述べましたが、これは他のガットと比べた時の安さが大きな理由の一つに挙げられます。

テニスを続けるかどうかわからないからなるべくお金をかけたくない、まだ性能のことがよく分からないという方にピッタリなのがナイロンガットです。

打球感が柔らかい

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ナイロンガットはすでに説明した通りマルチとモノに分かれますが、全体的には弾力性に富んでいます。また、基本的にはソフトな打感があり、誰でも打ちやすいといった特長があるので、初心者にも非常に人気があります。

何度も繰り返しますが、ナイロンガットは本当にそこまで癖がないので、使いやすいと感じることは間違いないでしょう。

中でもマルチフィラメントは一度ボールを包み込んでからリリースをしてくれるので、しっかりと捉えているような感覚を得られます。ただし、包み込む力が強いだけ、ガットは切れやすくなります。

インパクト時の衝撃が小さい

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テニスは特に肘や腕に大きく負荷をかけてしまうスポーツです。プレーを見ていると想像できるかと思います。

そんな中でナイロンガットはテニスエルボー(テニス肘)や腕の痛みを防ぐ上では有効かもしれません。これはナイロンならではの柔らかさから得られるメリットで、すでにプレー中に痛みを感じたことがある方にはおすすめです。

二種類のナイロンの中でインパクト時の衝撃が小さいのはマルチフィラメントです。ボールをホールドしてたわみも非常に強いので、マイルドな打感があります。

デメリット

雨を吸収してしまう

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テニスは屋外コートでプレーすることもあるので、当然雨に見舞われてしまう可能性があります。そんな時のためにもラケットは雨に強いものを選んでおきたいものです。

しかしながらナイロンガットは雨の対策としては不適切です。

元々ナイロンガットは雨を水分をしっかりと吸収してしまう性質があります。水分を取り込んでしまうと引っ張りの強度が落ちてしまうため、ガットが伸びやすくなるのです。そうなると性能が劣化してしまい、場合によっては使いものにならなくなります。

また、厄介なのが雨を一度吸収すると二度と元には戻らなくなることです。雨への耐久性だけで言えばポリエステルの方が優れています。

耐久性が弱い

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ナイロンガットのもう一つの欠点は、全体的に耐久性が弱いということです。初心者が使えるガットではありますが、どうしても切れやすくなるのが難点です。ただし、それぞれメーカーごとに性能は違うので、すべてのナイロンが耐久性が弱いとは言い切れません。

ボールへのホールド力が強い分だけ、ガットには非常に大きな負担がかかります。特にスイングスピードの速い方やパワーがある方で、テニスを頻繁にプレーする場合はなるべく早めに張替えをした方が良いでしょう。

あまりにも頻繁にガットが切れてしまうのであれば、ポリエステルかナチュラルを使った方が得策かもしれません。

ナイロンガットの選び方

ナイロンガットを選ぶ時におさえておきたいポイントは以下の通りです。

  • プレースタイルで選ぶ
  • 値段で選ぶ
  • ゲージ(太さ)で選ぶ

プレースタイルで選ぶ

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どんなガットにも言えることですが、プレースタイルに合わせて選ぶことは非常に重要です。中でもナイロンガットは最初に説明したようにモノとマルチに構造が分かれているので、プレースタイルで選びやすいガットの一種です。

例えばマルチフィラメント式のナイロンを選ぶ場合は、そこまでパワーを重要視しない方の方が向いています。優しくボールを包み込んでからリリースするので、相手の球質を利用して打つ傾向がある方にもおすすめです。率直に言えば、マルチはコントロール派のプレーヤーが選ぶとよいものです。

反対にモノフィラメントはボールをつぶして重いボールを打てるので、パワー重視のストローカーにはぴったりです。またガットが切れにくいため、思いっきり降りぬく癖がある方に向いています。つまり、守りよりは攻めるタイプのプレーヤーが使うことが多いです。

簡単にまとめると以下のようになります。ただし、個人差はもちろんあるので、鵜呑みにはしないようにしましょう。

  • パワーを重要視しないプレーヤー・・・マルチフィラメントが適している
  • パワー重視のストローカー・・・モノフィラメントが適している

 

値段で選ぶ

 

自分のプレーの傾向が分かれば、後は単純に値段で選ぶのも良いでしょう。大体ナイロンガットは1,000~3,000円までの範囲で売られていることが多く、比較的安く買えるガットです。

例えば1,000円という破格の安さで売られていたとしても、柔らかさやテンション維持の性能が高い商品もあります。特に初心者の頃はプレーをしてみないことには継続するかどうかもよくわからないと思うので、安価なものでも良いでしょう。

ただし、だんだんと慣れてくると安いナイロンガットでは「物足りない」と感じてしまうことがあります。そうなるとやはり品質の良い高めのナイロンガットを購入しても良いかもしれません。当然高いから絶対にいいわけではありませんが、傾向として高価なものは性能も良いことが多いです。

ゲージ(太さ)で選ぶ

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最後に考えたいのがゲージ(太さ)です。ガットには必ずと言っていいほど太さが表記されており、太さを基準に選ぶという方法もあります。

それでは細い・太いを決める基準はどのように考えればよいのでしょうか?

一般的にガットは1.25mm以下の場合に「細い」とみなされます。通常細いガットは薄めのラケットを使用している方に適しており、伸縮性も良く、ボールとガットの接触面が広くなるので、喰いつきが非常に良いです。スピンもかけやすいですが、耐久性が低いので、ハードヒッターの方が使うと切れてしまう可能性があります。

反対に1.25mm以上のガットは「太い」とみなされます。耐久性に優れており、ハードヒッターでも問題なく使えます。安定感が高く、ボールのホールド感も抜群なのでコントロール重視の方にもおすすめです。グラウンドストロークで勝ちたいという方はぜひ太めのゲージを使ってみましょう。

おすすめナイロンガット10選

テニスガット ブリオ(Brio)135BA241118

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こちらはラファエル・ナダル選手が契約していることで知られるバボラの「BRIO」。反発力ではなくコントロールを重要視したい方向きのガットで、ボールへの食いつきは非常に良く、スピンもかけやすいことが特長です。

その喰いつきの良さゆえにしっかりと衝撃も吸収してくれるので、肘への負担があまりないことも嬉しいポイントです。非常に基本に忠実なガットなので、どちらかというと初心者向けの商品です。

価格1,690円
素材ポリアミド
カラーナチュラル
ゲージ125(1.25mm)、130(1.3mm)、135(1.35mm)

 

ゴーセンオージーシープミクロスーパー

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こちらは国内メーカーゴーセンから販売されている「オージーシープシリーズ」。「迷った時はミクロスーパー」と言われるほど、モノフィラメントの中でも最も標準的なガットの一つとして有名です。

反発性や耐久力、打感の心地よさなど、総合的に分析してもバランスがしっかりと取れています。中でも耐久性は一番のポイントで、芯の部分を最大限太くしていることにより、強度をアップしています。

価格970円
素材ナイロン(モノフィラメント)
カラーホワイト
ゲージ 1.25mm/1.30mm

 

ヨネックスサイバーナチュラルブラスト

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こちらはオリジナルのナイロンが使用されているガットで、柔軟性が非常に優れており、軽量化されています。そのため、初心者にとっても使いやすく、しっかりと降りぬいた時には心地よい感覚が得られます。

また、ボールの反発性能も高く、インパクトの際にはしっかりとボールを包み込むような感覚を得られます。プラズマ照射という性能が施されており、うまく振りぬくことができれば、威力のあるボールを打てることにもつながります。

価格1,662円
素材FA-ナイロン、ポリウレタン
ゲージ1.25(mm)
カラーリキッドグレー

 

ウィルソン NXT16

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こちらはウィルソンから販売されているNXT16です。打球感がナチュラルガットの感覚に近く、ハイブリッドガットの一部として使用するにも最適です。復元力をアップさせるためにポリウレタン・レンジと一風変わったフィラメントをクロスに編み込んだ「クロス・ボンディット・テクノロジー」と呼ばれる素材も使われています。

コストパフォーマンスが高く、性能も非常に優れており、使ったことがある方より「ナチュラルガットよりも上」と評されることもあります。ゲージも1.24㎜または1.30mmの二種類ががあるので、ニーズに合わせて選べます。

価格1,746円
素材ナイロン+ポリウレタン
ゲージ1.30mm
カラーナチュラル

 

テク二ファイバーエックスワンバイフェイズ

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こちらはテク二ファイバーから発売されているエックスワンバイフェイズ。単張りでも打ち応えがありますが、ボールをそこまで弾きすぎないので、バランスが取れています。一面でこのテニスガットを張るほどに、打ち応えがあると定評があります。

すでに他のナイロンガットを使ったことがある場合は、弾きすぎないことと食いつきの強さに大きな違いを覚えるかもしれません。高い衝撃吸収性もあるため肘や腕への負担を軽減する上でもおすすめです。

価格4,290円
素材ナイロン、ポリウレタン
ゲージ1.24mm
カラーナチュラル・レッド

 

トアルソン アスタリスタ 125ブラック

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価格がリーズナブルなナイロンガットを選びたいならこちらのトアルソンの商品がおすすめです。1,500円以下で買えるガットとして人気があり、特に女性の方に親しまれています。モノフィラメント構造ではありますがボールの掴み方が強く、その強さはまるでマルチフィラメントのような感覚があります。

異弾性複合コアに波形形状であるボーグコーティングと呼ばれる特殊技術が加えられていることで、高い性能を発揮しているのです。初期費用を抑えるのであれば非常におすすめです。

価格1,312円
素材異弾性複合コア
カラーブラック
ゲージ1.25mm

 

ヨネックス AERON SUPER 850

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こちらは元々販売されていたエアロンスーパー850というシリーズをさらに改造したのがこちらのガットです。使用感はエアロンスーパー850と何ら変わりませんが、一方で耐久性を強化しています。

通常ガットは太いものでも1.35mmまでが一般的ですが、1.30mmと1.35mmの良さを合体させたような形で、1.32mmに設定しています。ナチュラルガットのようなスピン性能もあり、癖がそこまでありません。

価格2,160円
素材芯糸/ハイポリマーナイロン:マルチフィラメント、側糸/ハイポリマーナイロン:ダブルワインディング加工、コーティング/パワーグリップコーティング
カラーホワイト
ゲージ1.32mm

 

ゴーセン ウミシマAKパワー16

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ウミシマAKパワー16は初心者の方におすすめのナイロンガットです。ゴーセンの独自技術「海島型構造」を採用しています。こちらはモノフィラメント式のナイロンガットですが、通常のものに比べて柔らかく、耐久性にも優れています。

反発力も非常に高くボールがよく飛ぶので、そこまで力が要りません。一方で打球感はソフトでスピンやドライブも掛かりやすく、多彩な攻撃を繰り出すことを可能にしたガットです。

価格1,387円
素材高分子ブレンド、耐摩耗性海島型複合糸、特殊柔軟樹脂加工
カラーホワイト
ゲージ1.29mm

 

トアルソン アスタリスタ メタル127 レインボーエディション

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こちらはトアルソンのメタル127です。実はこのガット、レインボーエディションという名前の通り、ガット自体が虹色になっており、限定品のため、非常に貴重です。非常に目立つので、個性を表現するのが好きな方に向いています。

異弾性複合コアを使ったアスタリスタ、らせん状のメタルホイルなどの技術が施され、コントロール性能をアップさせています。これまでにもカラーの付いたガットは製造されているものの、レインボーカラーは非常に珍しいと言えるでしょう。

価格1,822円
素材異弾性複合コア
カラーマルチ
ゲージ1.27mm

 

テク二ファイバーXR3

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XR3はマルチフィラメントではありますが、柔らかさより先に芯のある打感が得られます。柔らかさの中に程よく硬さが融合されているので、使い勝手は比較的良いでしょう。ボールの掴み方が良いので、コントロール性能も高いです。

打った時の気持ちよさ、衝撃の少なさもおすすめできる点の一つで、肘や腕にも優しいです。先述の通りマルチフィラメントの割には硬めなので、あまりスイングスピードが速くない方にはおすすめできません。

価格2,197円
素材ナイロン・ポリウレタン
カラーナチュラル
ゲージ1.25mm

 

まとめ

いかがでしたか?

近年ナイロンガットも開発が進んでおり、従来のガットでは見られなかった性能が追加されることも増えてきました。耐久性の弱点を解決に導くものやよりパワーを兼ね備えたものなど、多種多様になってきています。

選ぶのは難しいかもしれませんが、自分のプレースタイルやニーズに合ったガットは必ず見つかるはずです。お気に入りのガットを見つけるためのであれば、たとえ少し時間がかかっても妥協しないようにしましょう。