錦織圭選手や大坂なおみ選手の活躍で注目を浴び始めているテニス。「テニスを始めてみたい!」と思う方も多いのではないでしょうか?
しかしテニスを始める時に直面するのが「ラケット選び」。ラケットには新品だけではなく中古のものも存在しますが、中古を買うのはどうしても抵抗しがちです。
そこで今回は中古ラケットを買うことのメリット・デメリットから選び方まで掘り下げたいと思います。初めたてでどんなラケットを選べばよいのかわからない場合は、ぜひ参考にしてみてください。
中古ラケットの値段と買い方
まずは中古ラケットの値段ですが、様々なモデルがあるので一概には言えません。それでも安ければ1,000円や2,000円のもの、高くても大体5,000円~10,000円くらいあれば買えます。ラケットの機能性や販売店の価格設定によっても変わってくるため本当にピンキリです。
それではラケットを一体どのようにして買えばよいのでしょうか?以下主な買い方一覧をまとめますので、可能であればぜひアクセスしてみてください。
- ネットショップで買う(楽天やアマゾンなど)
- 総合スポーツショップに行く
- テニスショップで買う
- フリマアプリ(メルカリなど)やオークションで買う
- テニススクールで買う
インターネットやアプリが発達している時代ですから、率直に言ってしまえばラケットを買う方法は無限にあると言っても過言ではありません。それでも代表的なのは以上の4つだと思います。
誰でも簡単にアクセスできるのはやはりネットショップ、またはフリマアプリやオークションです。例えばアマゾンや楽天などで「中古 テニスラケット」のように検索するとヒットするはずです。メルカリやヤフーオークションでも同様に検索をかけると一覧表示でラケットが出てきます。
(例1)楽天での検索
出典:https://search.rakuten.co.jp/
(例2)メルカリでの検索
出典:https://www.mercari.com/jp/
どうしても感触を確かめたいという人は直接総合スポーツショップや近くのテニスショップへ足を運んでみましょう。また、テニススクールでもラケットやガットを販売していることが多く、通っている方はすぐに購入できます。スクールだとキャンペーン企画でガットの張替えを安く行っている場合もあります。
店舗購入やスクール購入ならテニス専門のスタッフもいるので、わからないことも気軽に質問できると思います。
中古ラケットを買うメリット
そもそも中古のラケットを買うとどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?今からラケットを購入する方はぜひ知っておきたいですよね。
まず最初に、中古のラケットを買うメリットとしては以下のようなものが挙げられます。一つずつわかりやすく説明していくので、一緒にチェックしていきましょう。
- 初期費用を抑えられる
- 貴重なモデルが手に入ることがある
- 楽な気持ちで使用できる
- 数回しか使われていないものも買えるかも
- 初心者が試しで使いたい時におすすめ
初期費用を抑えられる
まず初めに中古ラケットであれば初期費用を抑えられる可能性があります。すでに説明したことと被りますが、中古のラケットもピンキリです。1,000円や2000円など、破格の安さで販売されていることも多いので、お金をなるべくかけたくないなら中古のラケットはおすすめです。
特に初心者の方はテニスを続けるかどうかは、やってみないとわかりませんよね。新品でも中古でも不自由なくテニスができるのであれば中古ラケットを買っても全く問題ありません。
安めの中古ならもし途中でやめてしまってもそれほど後悔はないと思います。
貴重なモデルが手に入ることがある
出典 左:https://item.rakuten.co.jp/ 右:https://page.auctions.yahoo.co.jp/
中古ならもちろん古いタイプのラケットも販売されています。業者によって異なりますが、なかなか手に入らない2つ以上前のモデルのラケットが買えちゃうことがあります。
写真はそれぞれ左が錦織圭選手の2012年使用モデル、右はフェデラー選手の2010年~11年の使用モデルです。このように今では選手が昔使っていたラケットまで手に入れられることもあるのです。
出典:https://item.rakuten.co.jp/
そしてこちらはアンドレ・アガシ選手が1990年代前半に使っていたモデルです。往年の名選手が使っていたラケットまで手に入れることまでできちゃうんですね。
「年数が経ったら見劣りしちゃうんじゃないの?」と思うかもしれませんが、ここ10年くらいのモデルであれば機能性に問題はありません。現代テニスで主流のカーボン製ラケットなら年代に関係なく打てる場合が多いです。
楽な気持ちで使用できる
中古のラケットはやはり新品と比べると品質は劣りやすいので、楽な気持ちで使えます。
というのも、例えば新品を買うと「綺麗に手入れしなきゃ!」とか「壊したくない」など、意外と多くの雑念に駆られてしまいます。そうなると変にプレッシャーがかかってしまうので、なかなか思い切って使いにくいですよね。
一方中古は最初から傷んでいるものやすでに劣化が始まっているものも数多く出回っています。万が一壊れたら安くて丈夫なものを買い直せばいいと考えればいいのです。使い捨てのような感覚で使えるのが中古のメリットです。
数回しか使われていないものも買えるかも
中古ラケットはすべて「古いもの」を指すわけではありません。中にはたった数回だけしか使われていないものが売られていたりもします。つまりお得な価格で新品同然のクオリティーのラケットを購入できるのです。
それではなぜそんな新品同然のものが売られているのでしょうか?
ラケットは多くの場合、やはり実際に売ってみないと品質を確認できません。写真や口コミを参考に買ってみたものの、数回試打してフィットせずに売る人も多いからです。
ただし、新品同然のラケットだと中古価格でも高くなっていることがあります。
新品が壊れた時のスペアとして使える
少しコストはかかるかもしれませんが、中古ラケットを新品のスペアとして使う方法もあります。こうすることで新品が壊れてしまった時でも慌てずに対処できるようになります。
例えば試合では一本新品のラケット、代わりのラケットは中古にしておくのもいいかもしれません。練習用でも何本かスペアとして中古を買うのもおすすめです。
とにかく、ラケットが一本だけだとどうしても不安になってしまうので、スペアは揃えておきたいところです。「備えあれば憂いなし」の精神でテニスを楽しみましょう。
機能面にも問題がない場合が多い
今ではほとんどありませんが昔はプロでも木製のラケットを使っていました。反対に現代ではカーボン製のラケットが主流となり、木製の頃に比べると耐久性も上がり、ラケットは進化を遂げています。
しかし、例えば4~5年前のモデルのラケットと直近で発売された新モデルはそこまで大きな違いはありません。先ほどの説明と被りますが、10年ほど前のラケットでも問題なく打てる場合が多く、お宝感も満載です。
そもそもテニスラケットはモデルチェンジをしても機能面で劇的な変化を遂げるわけではないのです。特に初心者の方はこだわりがなければ中古のものでも十分でしょう。
初心者が試しで使いたい時におすすめ
先述のように初心者の方は本格的にテニスをするかわからないことも多いはずです。そんな時に中古ラケットはある意味「お試し感覚」で購入でき、安さゆえに新品に比べて使わなくなっても罪悪感がありません。
試すだけなら本当に1,000円や2,000円のものでも十分でしょう。やってみて「楽しかった」と思った時に新品を購入すればよいのです。もちろん品質に問題がなければ中古のまま続けても構いません。
以上中古ラケット購入にも様々なメリットがあるので、ぜひお気に入りの一本を見つけてみてください。
中古ラケットを買うデメリット
一方で、中古のラケットを買う時に考慮しなければならないデメリットも解説しておきます。
- 安価ゆえにすぐに壊れる可能性がある
- あまり値段が下がっていないこともある
- すでに壊れているものが出回っている
- そもそも市場が小さい
- 中古のイメージが悪い
安価ゆえにすぐに壊れる可能性がある
安く手に入れられる中古ラケットですが、一昔前のラケットを買った場合は見えにくいキズやヒビが入っていることもあります。数回使って壊れる、衝撃を与えただけで根元から折れてしまうなどのトラブルに見舞われる可能性もあります。
世間一般的に「安いものには裏がある」と言われますが、それはラケットも同じです。中古はすぐに壊れてしまう覚悟を持って購入しなければなりません。逆に言えばクオリティがどうしても気になる場合は中古ではなく新品を選んだ方が良いでしょう。
特に「テニスを本格的にやりたい」という方で中古を買う時はキズやヒビなどをよく確かめてから選びましょう。
あまり値段が下がっていないこともある
すでに説明したように、ラケットの値段は率直に言うとピンキリです。中古のラケットは安いと述べましたが、中にはそこまで安くなっていないものも流通しています。
出典:https://item.rakuten.co.jp/
出典:https://item.rakuten.co.jp/
例えば中古でもあまり年数が経っていなければ中古でも20,000円近くの値段で販売されていることもあります。上の写真はウィルソン製ラケット2020年版と2019年度版ですが、2020年最新モデルが22,900円、2019年モデルでも19,800円なのでほとんど変わらないですよね。
ただし、2019年のウィルソンモデルは「新古品・未使用品」と書かれていることも影響しているようです。品質がほとんど新品と変わらないという意味で販売されているのだと考えられます。
出典:https://item.rakuten.co.jp/
さらには4年くらい前のラケットであっても15,000円以上の価格で売られているケースもあります。確かに新品と比べると多少お得かもしれませんが、わざわざ中古にこの値段を出すならちょっと高めの新品ラケットを思い切って買った方が良いかもしれません。
すでに壊れているものが出回っている
1つ目のデメリットと重なりますが、中古だとすでにへこみや大きなキズが目立つラケットが出回っていることがあります。例えばネットショップで買う場合にはどのような状態なのかが見えないので、注意すべき点です。
以下のように非常に状態のラケットが販売されてしまっていることがあります。「フレームが激しく傷み、表面が削れている」と説明されており、その分だけ価格も2000円と安くなっています。「安い!」と思って買っても、おそらくすぐに壊れてしまうはずです。
出典:https://item.rakuten.co.jp/
また、すでに壊れているラケットを購入し、すぐにダメにしてしまうとガットの張替えや買い替えなど、余計にお金がかかってしまいます。これではせっかく初期費用を抑えようとしたのに台無しになりますよね。
結果的に「新品を買うより高くなってしまった」ならないよう、よく検討してから購入しましょう。
そもそも市場が小さい
実は中古のラケットは市場規模がそこまで大きくありません。なぜなら業者ごとに中古の取り扱い規模が小さく、販売店も古いラケットを下取りするシステムが存在しないからです。簡単に言えば車販売店のような「買い取ってからオークションで売る」の流れがなく、市場の形が整っていないのです。
従って自然と中古のラケット販売数が新品のラケット販売数に追いつかない現象が発生します。
そもそも正規のラケット販売店もどちらかといえば「新品を買ってほしい」と考える傾向にあるため、中古のラケットは限られた数しか出回らないのです。
中古のイメージが悪い
数回しか使っていないものも手に入るとはいえ、「中古」と聞くとどうしてもイメージが悪くなりやすいです。
もしあなたがテニス友達に中古で買ったことを告げてしまえば、「汚いラケットなのではないか」と思われてしまうでしょう。お互いにラケットを見せ合いっこした時には「新品を買った方がいい」と勧められる可能性もあります。
ここまでメリット・デメリットを説明してきましたが、中古ラケットは非常に購入するのが難しいのも事実です。中古ラケットはどちらかといえば普段から細かいことを気にしないタイプの人に向いているかもしれません。
中古ラケットの選び方
正規品かどうかをチェックする
中古に限らずどんなラケットでも正規品を選ばなければなりません。仮に偽物を買ってしまった場合は当然品質が保証されておらず、すぐに壊れて使えなくなってしまいます。とにかくまずは正規品かどうかが確認できれば中古でも問題はありません。
正規品には大きく分けて2つに分かれています。一つは国内正規品、もう一つは海外正規品です。先に述べておくと国内でも海外でも中身はどちらも同じで、海外の正規品でも海賊版というわけではありません。
両者は何が違うのかというと、流通の経路が異なります。
- 国内正規品の流通経路・・・メーカー→国内卸売業者→販売店→ユーザー
- 海外正規品の流通経路・・・メーカー→海外販売店→国内販売店→ユーザー
ポイントは国内卸売業者を介しているかそうではないかということです。その点以外は品質を含め、特に何も変わりはありません。
それでは一体どのようにして正規品を確認するのか、写真を交えて説明していきます。
例えばヨネックスのラケットであれば上の写真のようにシャフト部分にシリアルナンバーがあります。数字の後ろにJPと書いていれば国内正規品、GRやFRとあれば海外の正規品です。また、ヨネックスは日本人向けにグリップサイズを明確にするためにG1やG2などと表記していることもあり、この場合は国内正規品になります。
ついでに他のメーカーも見てみましょう。プリンスの場合は以下のようになっています。
プリンスもラベルを見るとすぐにわかるようになっています。「J」の文字がラベルに入っていた場合は国内正規品で、入っていなければ海外正規品です。正規品にこだわりがあるなら、ネットから買うでも店舗で買うでもまずはこのラベルを確認しておきましょう。
ただし、国内・海外の正規品かどうかはラケットによって違います。専門店で直接購入するなら店員に質問できますが、ネットショップやフリマアプリから購入する場合は写真から判断しなければなりません。
いずれにせよ、後で後悔しないためにも本物かどうかは事前にお問い合わせをしてから買った方が良いでしょう。
重さの目安
正規品を見極めることを踏まえた上で、まずは適切な重さを考慮しながら選びます。
ラケットの重さの目安は男子が280~320g、女子は250~300gと言われています。ただし初心者向けは軽め、上級者向けは重めに設定されているので、レベルに合わせて選ぶ必要も出てきます。もちろん筋力によっても変わってくることもあります。
ちなみにラケットの重さはラケットの側面に書いてあることがあるので、ぜひ以下を参考にしてみてください。ちなみにこちらはウィルソン製のラオニッチ選手使用モデルで、304gのようです。
ラケットはあまりにも重すぎると単純に疲れてしまい、肩やひじに負担がかかります。重さで選ぶなら、やはり実際にラケットを持ってみた方がよさそうです。
グリップサイズの目安(男女別)
グリップサイズとは、ラケットを持つ部分のサイズのことです。どのサイズが適しているかは手の大きさによって変わります。一般的には1~4まで分かれていますが、中でも2は日本人の手の大きさに合っています。
ちなみに男子は2~3、女子は1~2くらいが平均サイズと言われています。手の感覚次第で異なる上に、メーカー別に質感が変わることもあります。重さを基準にする時と同様に試し打ちをすると良いでしょう。
グリップサイズはグリップ部分に「1」や「2」のように記載されているので、簡単に調べられます。もちろん表記の仕方はメーカーによって異なりますが、グリップサイズはどのラケットにも共通して表示されていることが多いので、買う時に一度確認しましょう。
見た目
近年のテニスラケットは多様化しているので、デザインも多種多様にあります。基本的に見た目は人それぞれ好みが違うので、どんなものであっても構いません。どうせならお気に入りのものを選びたいところです。
例えば錦織選手やフェデラー選手などが使っているラケットと同じものが出回っているケースも多々あります。好きな選手と同じラケットにしたいというこだわりがある場合はぜひ探してみましょう。
原産国
最後に考慮すべきは原産国です。先ほど正規品のセクションで国内と海外の正規品に分かれると述べましたが、国内正規品だから原産国が日本というわけではありません。
正規品の違いは生産地ではなく、海外に一度流通させたかさせていないかで変わります。従って実際の生産地は正規品の表示とは異なることが多いです。
結論ラケットは海外製も日本製も違いはありませんが、国産の方が安心感はあるでしょう。特に日本人は国産ラケットに安心感を抱く傾向が強いです。
というのも海外製は時々偽物が混じっていることがあるので、特にインターネットから買う場合は特に注意しなければなりません。海外製を買うならレビューも参考に購入する必要があります。
まとめ
古いものから比較的新しいものまで、中古ラケットの幅も広がっています。もちろん中古を買うこと自体は特に問題はありません。自分が使ってみたいと思えば思い切って買ってみてもいいと思います。
ただし、中古を買う上では品質をしっかりとチェックすることは必須です。ネットショップをはじめ、手軽に様々なラケットを変える時代だからこそこだわりを持って選びたいところです。
テニス初心者の方も上級者の方も今回の内容を参考にしながらこの機会にぜひ色々な中古ラケットに触れてみてください!
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