ウィルソンというメーカーの名前はテニスに一切興味がない方でも一度は聞いたことがあるくらい有名なアメリカの老舗メーカーです。
テニス用品だけでなく野球用品やゴルフ用品まで幅広く手掛けています。
かくいうテニス界でもそのシェアは堂々の1位!テニス界ナンバーワンヒットメーカーとして名だたる選手達が使用しております。
まさしくテニスメーカー界の王様と言っても過言ではありません。
さてそれではこのウィルソンが作っているテニスラケットにはどんな特徴があるのでしょうか?人気の秘密とおすすめのラケットをランキング形式でお届けしたいと思います。
ウィルソンの沿革と世界シェア
実はスポーツ界のヒットメーカーのウィルソンも最初は精肉後のスジや皮を使った外科用の縫合糸とリーズナブルなラケットストリングや野球用の靴の開発から始まっています。
この時の社名はまだウィルソンではありません。アシュランド・マニュファクチャリング社という会社名だったんです。
そこから初代の統括マネージャーの方針によって本格的にスポーツ用品業界へ踏み込みアシュランド・マニュファクチャリング社は設立後1年で親会社である精肉業であるシュバルツチャイルト&ザルツバーガー社から独立し1916年に当時全米で人気だった大統領の名前にあやかり、ウィルソンに社名を変更します。
そして1917年に製品すべてに無条件で2年間保証をするということを始めます。
技術力の発展した現代ではあたりまえですがまだまだ発展途上の当時ではスポーツ用品業界を震撼させるほどの大きな出来事です。
それだめ自身の商品への信頼があったということでしょう。
更にこの年からゴルフクラブの製造やフットボールのヘルメット製造も開始していきます。
そして1935年にプレーヤーが自身のテニススタイルに合ったラケットを選べるよう4機種のテニスラケットを追加していくことになります。
1915年の75セントのスターラケット発売以来、年月と技術力を重ね様々な特徴的なラケットシリーズやスポーツ用品の開発を進めていき、現在では5シリーズのラケット機種を生み出しております。
ウィルソンが得意とする薄ラケのジャンルでプロスタッフシリーズやブレードシリーズといったブランドが主力となっています。
その特徴は独特な打球感の柔らかさで各有名プレーヤーたちから絶大な支持を得るまでに至ります。
あの日本中をテニスで熱狂させた世界ランキング4位に輝いた錦織選手やフェデラー選手も生涯ウィルソンラケットを使用するという契約を結んでいるほどです。
他にも有名どころで言うとビッグサーバーのミロシュ・ラオニッチ選手や日本人選手には珍しいパワータイプの伊藤竜馬選手、女子テニス界にパワーテニスをもたらせたセリーナウィリアムズ選手などがいます。
いずれもテニス界のビッグネームばかりですね。
それだけウィルソン社はプロ御用達のラケットメーカーということです。
さて、テニス業界のヒットメーカーのウィルソンですが、それでもすべてのタイプの人が使用しているわけではありません。
世界的シェアが1位といえども長所ばかりではありません。ちゃんと短所もあります。
事項では具体的なウィルソン製ラケットの個性と長所や短所をご説明していきます。
ウィルソン製ラケットの長所と短所
ウィルソン製ラケットの特徴はなんといってもその打球感です。
心地よい打球感はどのシリーズにも通じており癖がなくどのメーカーと比較してみても扱いやすさは上級者達を唸らせるほど。
また、「PWS(周辺荷重機構)」というフェイス構造が搭載されたラケットもありパワーと面の安定性の向上にも成功しています。
各シリーズで特徴がハッキリと分かれており、どのメーカーよりもユーザーの感覚を重視したラケット開発に力をいれております。
2年毎に起こるモデルチェンジで他社製品ほど大幅に特徴が変わることがありません。
デザイン変更のみで新作としてリリースされることも珍しくないため過去モデルを使用しているユーザーにしてみれば良くも悪くも新作に移行しやすくなっています。
先ほどパワー面の安定性が向上したと言いましたがそれでもウィルソンのデメリットはやはりパワーが不足しているところにあります。
バボラ製品と比較してもその爆発力は顕著にあらわれております。
そしてウィルソンの設計スタンスは世界でもっとも使われているルキシロンのガットを軸に設計しています。
絶大な支持を得ているルキシロンのガットとの相性によってよりユーザーが好むラケット作りを図ることが可能となっています。
ウィルソン製ラケットの使用にピッタリのプレイスタイル
ウィルソン製ラケットの人気を押し上げている大きな理由の一つがコントロール性能の高さです。
他社製品にもコントロール重視のラインナップなどが多数ありますが、ウィルソンにあるラインナップの、どのシリーズも全体的にコントロール性能が良いです。
面のプレも少なく試合中、練習中も終始ボールに安定感があります。
派手なパワーやスピン性能がなくともキッチリと仕事をこなしてくれるのでコントロール命のパワープレーヤーには特に相性が良いです。
またメーカー随一の心地よさが評判でまるでボールが面に乗っかっているような打感は今でもウィルソン信者を量産中ですのでフィーリング重視の方にもウィルソンのテニスラケットはおすすめと言えます。
更にルキシロンのガットとの組み合わせはより自分好みの打球感を演出させることができます。速い打球にも打ち負けなくなります。
また、誰もが憧れるプロスタッフシリーズではスイートスポットでしっかりボールを捉えたときの打感は天にも昇る気持ちにしてくれます。
ボールを押し出した分だけボールが走り、下から上に力を加えるだけでスピンも同時にかけてくれます。
しかし重量が重めなので筋力や体力の持続力が無い方にはおすすめできません。
ウィルソンの各テニスラケットシリーズの特徴
前述しましたが、全体的にどのシリーズも他社製品と比較してみても打球感が柔らかく癖がない扱いやすさが特徴的です。
そしてどれもフィーリングを追求した作りになっておりシリーズによって自分に合ったラケットを選ぶことができるようになっています。
以下にそれぞれのウィルソンラケットシリーズの特徴と選ぶ場合の注意点や特徴などをまとめましたので選ぶ際の参考にしてください。
BLADE(ブレード)シリーズについて
ブレードシリーズはウィルソンラケットの機種の中でも特に人気があるシリーズになります。
しなりが強くスイングスピードを意識したラケットの先端側を重くした設計になっておりボールをより飛ばしやすくなっています。
そしてブレードシリーズはボックス形状の薄ラケでシリーズ唯一のトップヘビーモデルとなっているのが人気を集めている理由です。
PRO STAFF(プロスタッフ)シリーズ
ウィルソンのシリーズの中でも歴史のあるシリーズになります。
コアなウィルソンファンが多く、しなりからくる柔らかい打球感が特に顕著にあらわれておりオールマイティーに立ち回れるスタイルのプレーヤーに向いていると言えるでしょう。
重量が重めなのでスイングがしっかりできない方が使用するとウィルソン製品の特長である柔らかい打球感を感じることができませんのでおすすめできません。
ULTRA(ウルトラ)シリーズ
薄くもなく、厚くもない中厚ラケなのでフワッとした打感とボールが飛びすぎないのが特徴的です。
中厚ラケの中ではボレーがしやすく、どちらかというと黄金スペックに近いパワー型のプレーヤーに向いているタイプと言えます。
あの錦織選手が使用しているウルトラツアーシリーズは従来のウルトラと形状が異なります。
BURN(バーン)シリーズ
他の機種とは大きくコンセプトが違い、スピードボールや打ち負けない硬くて剛性の高い強靭なラケットとなっています。
ラケットが硬いため面ブレを抑制することができ、パワーを分散させずにスピードのあるボールを打つことができます。
パワープレーを好む攻撃スタイルの方におすすめです。
2018年末まで錦織選手が使っていたことでも有名なシリーズです。
CLASH(クラッシュ)シリーズ
独特なしなり具合とボールを弾く感じの癖が強いが、プレイスタイルのマッチするプレーヤーが使用するときっちりと型にハマり信頼できる相棒となることでしょう。
反発性能の向上としなり感が両立されたタイプなので、パワープレーを得意とする方におすすめです。
かなり個性が強いため初心者の方にはおすすめできません。
ウィルソン(Wilson)でおすすめのレベル別人気テニスラケット
ヘッドでおすすめのテニスラケットをそれぞれレベル別にまとめましたのでこれから購入をされる方も買い替えをご検討中の方も是非参考にしてください。
初心者用
フェイス面積 | 100平方インチ |
---|---|
重量 | 平均293g |
フレーム厚 | 22.0/22.0/22.0mm |
フレーム素材 | ハイ・パフォーマンス・カーボン・ファイバー+ バサルト・ファイバー+ カロファイト・ブラック+ カウンターベール |
ストリングパターン | 16×20 |
グリップサイズ | G2 (WR006011S2)/G3(WR006011S3) |
バランス | 平均33.0cm |
長さ | 27.25インチ |
価格 | 35,000円 |
フェイス面積 | 100平方インチ |
---|---|
重量 | 平均295 g |
フレーム厚 | 24.0/24.0/24.0mm |
フレーム素材 | ハイパフォーマンス・カーボン・ファイバー + BLX |
ストリングパターン | 16 x 19 |
グリップサイズ | G1 (WR005611S1) /G2(WR005611S2) /G3(WR005611S3) |
バランス | 平均31.0 cm |
長さ | 27.00インチ |
価格 | 32,000円 |
中級者用
フェイス面積 | 100平方インチ |
---|---|
重量 | 平均300g |
フレーム厚 | 22.0/22.0/22.0mm |
フレーム素材 | バサルト・ファイバー + カロファイト・ブラック + ブレイディッド・グラファイト |
ストリングパターン | 16×19 |
グリップサイズ | G2(WR045511S2)/G3(WR045511S3) |
バランス | 平均32.0cm |
長さ | 27.00インチ |
価格 | 32,000円 |
フェイス面積 | 98平方インチ |
---|---|
重量 | 平均310g |
フレーム厚 | 23.5/23.5/23.5 mm |
フレーム素材 | ハイ・パフォーマンス・カーボン・ファイバー+ バサルト・ファイバー |
ストリングパターン | 16×19 |
グリップサイズ | G2(WR008611S2)/G3(WR008611S3) |
バランス | 平均30.6cm |
長さ | 27.00インチ |
価格 | 32,000円 |
上級者用
フェイス面積 | 97平方インチ |
---|---|
重量 | 平均340 g |
フレーム厚 | 21.5/21.5/21.5mm |
フレーム素材 | バサルト・ファイバー + カロファイト・ブラック + ブレイディッド・グラファイト + ケブラー |
ストリングパターン | 16 x 19 |
グリップサイズ | G2(WRT73141S2)/G3(WRT73141S3) |
バランス | 平均30.5 cm |
長さ | 27.00インチ |
価格 | 38,000円 |
フェイス面積 | 98平方インチ |
---|---|
重量 | 平均305g |
フレーム厚 | 21.0/21.0/21.0mm |
フレーム素材 | バサルト・ファイバー + カロファイト・ブラック + ブレイディッド・グラファイト |
ストリングパターン | 18×20 |
グリップサイズ | G2(WR013711S2) /G3(WR013711S3) |
バランス | 平均32.0cm |
長さ | 27.00インチ |
価格 | 33,000円 |
まとめ
いかがでしたでしょうかか?今回はウィルソンの沿革からオススメのラケットまでご紹介させていただきました。
オススメのラケットは初級~上級者までが使えるラケットを厳選しご紹介させていただいておりますので、スペックや特徴を見て自身のテニススタイルに合ったラケットを選ぶようにしてください。
ウィルソンは世界的なテニスメーカーで使い方や選び方さえ間違えなければ心強い相棒になること間違いなしです!
貴方のテニスライフが今後も充実していくことを心より願っております。
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